【後編】 誰かを想う気持ちを、「神社声援」に込められるように。
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【後編】 誰かを想う気持ちを、「神社声援」に込められるように。

坂爪さんとチームメンバーは、
日本で手に入るジンジャーエールを飲み比べして、

そのおいしさに納得する一本を発見。
そして「神社声援」と名付けました。

人と人のつながりをつくるをテーマに考え抜かれた
「神社声援」は、神田明神の名物となりました。

ヒット商品をつくってほしい。

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━━━ EDOCCOの暖簾をくぐったら、
    すぐに「神社声援」の
    コーナーに気づきました。

岸川: 「神社声援」は、見た目が良くて、若い方が「インスタ映えする」と写真を撮っているのを見かけます。

━━━ 「神社声援」は、どういう経緯で
    生まれたのでしょうか。

坂爪: 当時の宮司さんから「伊勢の神宮の「朔日餅」のようなヒット商品をつくりたい」と依頼を受けたんです。それで「伝統的な商品ではなく、神田明神だったら革新的な商品がいいですね」と、ついつい逆提案してしまいました。

━━━ 「ついつい」から
    はじまったのですね。

坂爪: はい(笑)。

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ジンジャと神社‥‥だじゃれです。

━━━ どうして、ジンジャーエール‥‥
    だったのでしょうか。

坂爪: 僕はジンジャーエールが大好きで、大学の学園祭ではカクテルバーを主催したりしていて‥‥。そのころに、ウィルキンソンのグリーンボトルに出会い、その辛口に衝撃を受けたことを覚えています。それからジンジャーエールの新商品に出会うと、そのたびに飲んでいたんです。

━━━ そんなに大好き
    だったのですね(笑)。

坂爪: それで、早い段階からジンジャと神社‥‥は頭のなかに浮かんでいていました。江戸時代には、だじゃれ(言葉遊び)が流行っていたので、そういう意味でもいいなと思ったんです。

━━━ 江戸の人は、だじゃれが
    好きだったとは
    知りませんでした。

坂爪: 江戸文化からヒントを得たEDOCCOのコンセプト的に言うと「だじゃれ」は、江戸時代に花が開いた、漢字の同音異義語が豊富な日本語の文化なんです。

━━━ そして、だじゃれ文化から
    「神社声援」からはじまった。

坂爪: そうです(笑)。そして、チームメンバーが「エールというカタカナもだじゃれにしたい」と言い出し「エールを送るから応援に」。さらに「声を出して応援するから声援!」と変化して、とんとん拍子で決まりました。

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ジンジャーエールを飲み比べ。

━━━ それから、どうなって
    いったのでしょうか。

坂爪: ロングランのヒット商品にするために「おいしさに、こだわりたい」と思って、日本で手に入るジンジャーエールを集めて、チームメンバーで飲み比べを続けていきました。あるホテルの売店で売っていたジンジャーエールがとてもおいしくて、僕のなかでは、これがいい‥‥と。

━━━ チームメンバーの方の
    反応はいかがでした?

坂爪: チームのみんなも「おいしい!」と意見が一致したんです。そのジンジャーエールの製造元が友桝飲料さんでした。

━━━ ありがとうございます!

神々しい黄金色になるんです。

━━━ 味わいが決め手
    だったのでしょうか。

坂爪: それだけじゃなかったんです。友桝さんのジンジャーエールには、擦り下ろした生姜と香辛料が沈殿しているじゃないですか。果汁飲料で沈殿しているのは珍しくないのですが、炭酸飲料で沈殿している飲み物は、世の中的にありえないらしいんです。

━━━ はい、そうですね。

坂爪: 沈殿物の飲みものはシェイクしますよね?炭酸飲料をシェイクするとどうなります?プシューって吹きこぼれます。それでも友桝さんは味わいにこだわって、混濁の炭酸ドリンクという道を進んだ。その勇気に痺れました。

━━━ それは、うれしいです。
    ありがとうございます。

坂爪: それに、ボトルを振ると今まで透明だったジンジャーエールが黄金色になるじゃないですか。これが神々しく見えるんです!

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人と人のつながりを応援したい。

━━━ このボトルの
    デザインもいいですね。

坂爪: 神社を研究しているデザイナーさんに頼んで、ゴールドの文字でデザインしてもらい、ボトルはお守りをかけやすい“いかり肩”の形にしてもらいました。神田明神で、誰かが誰かを想い、その気持ちを込められるように‥‥。人と人のつながりを応援できるように考えましたね。

━━━ まさに「神社声援」ですね。

坂爪: はい。合格祈願・平癒祈願・必勝祈願などのお守りを、ボトルの首にかけて贈りものにしていただくといいかなと。受験シーズンには、塾の先生が生徒の人数ぶんを買っていかれたこともありました。

━━━ 生徒さんも喜んだでしょうね。

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神田明神の名物になりました。

岸川: 「神社声援」の企画を聞いたときから「神田明神の名物になってほしい」と思っていましたが、すでに名物になっています。

━━━ はい。

岸川: お伊勢参りは町や村の代表者が行って、みんなの分のお札を持ち帰っていたんです。このお札がお土産のルーツだと言われています。そんなふうに、参拝した想いをお土産にしていただきたいですね。

坂爪: それと神田明神に空いたボトルを返していただくと、ご祈禱を賜った御縁玉(五円玉)をお渡しています。

岸川: 私たちもSDGsに取り組んでいるので、いいアイデアです。

━━━ 徹底的に、
    考え抜かれていますね。

坂爪: 神田明神のえびす様は商売繁昌の神様ですから徹底的に考えました(笑)。

━━━ だじゃれからはじまったのに、
    もはや、だじゃれではないですね。

坂爪: 
そうなんですよ。神社は、もともと神様と人、人と人をつなげる場所でした。祈る場を求めて人が集まり、人が集まることで祭りが生まれ、そして文化が生まれていったんです。

━━━ はい。

坂爪: EDOCCOは、その神社のしくみを現代的に再構築した施設です。未来を創る文化が生まれる場所になってほしい。そして革新的な文化を生み、それが伝統となって続いていってほしい。そのコミュニケーションツールが「神社声援」‥‥人と人をつなげる飲みものが「神社声援」です。

━━━ とても深い話です。

坂爪:
売上も好調で、「神社声援」はEDOCCOで、年間10万本を売り上げています。売り場ひとつで10万本です!

━━━ 友桝飲料としても
    うれしい話です。

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未来へ行く近道はなんだ?

━━━ 神社界の未来への答えは
    出たのでしょうか。

岸川: 見学に来られる神社の関係者は多いですね。EDOCCOが生まれたことによるインパクトはあると思います。でも、東京にある神田明神だからできたこと‥‥神社は地域性・歴史・氏子の考え方と、さまざまです。私たちが他の神社の方から刺激を受けることも多いので、それはお互い様です。お互いに前に進んで、刺激をしあって神社界が良くなっていけばいいと思います。

━━━ ぜひ、「神社声援」も
    そのお手伝いをさせて
    いただければと思います。

坂爪: 僕の大好きなテレビ番組で「未来へ行く近道はなんだ?」という問いかけがあったんです。僕の答えは「人に会うことでした」。

━━━ はい。

坂爪: 自分のなかで未来的な思考もできるんだけど、人が人と会ったときに生まれるスパークが未来に行く近道になるんです。人と人がつながることで、未来とか文化が生まれてくる‥‥。未来へ行く道は、それぞれの神社で変わると思います。神社の方が強い想いを持って、いろんな人に出会うとこで、活路は見出せるんじゃないでしょうか。

━━━ 人と人とのつながり‥‥
    「神社声援」の話と同じですね。
    今日は、お話を聞かせていただき、
    ありがとうございました。

編集:簀河原由朗
撮影:井上英祐

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※今回のテーマは、乃村工藝社さんの「ノムログ」でもオリジナル編集で紹介されています。ぜひ、下記リンクからごらんください。

●おしらせ
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飲料メーカー「友桝飲料」です。1902年(明治35年)、小さな町のラムネ屋として始まった私たちは、創業以来、のみものの世界の「あったらいいな」をカタチにしている企業です。「スワンサイダー」や「こどもびいる」も、弊社の看板商品。ここでは、のみものにまつわる楽しい情報をお届けします。